<満員御礼>岡本よりたかお話会「自給農という生き方」〜土と共に暮らす〜

Aug 30, 2023

環境活動家であり、無肥料栽培セミナーや麹作りから始める調味料作り、衣類、住まい作りなど、暮らしの自給を広める活動をされている岡本よりたかさんのお話し会を行います。

昔は当たり前のようにあった衣食住に関わる暮らしの知恵を忘れてしまった現代人。
経済的には豊かになった部分もありますが、お金さえ出せばなんでも手に入ると勘違いして、誰が作ったかわからないものを、ひたすら消費する日々・・・。
他人任せで作られたものにお金を出して、命を感じる時間がないまま、流されて生きている人たちが多いのではないかと思います。

人が生きるために大切な「食」。
その基本となる「種」。
よりたかさんの無肥料栽培連続セミナーでは種を自給しています。
そしてたくさん採れた種を交換する種の交換会も行っています。
種子法、種苗法、固定種、在来種、遺伝子組み換え、ゲノム編集…種から見えてくるさまざまな問題や疑問もありますが、種を撒き、作物に寄り添いながら、自然と共に、自分たちの食べるものを育てていく自給農の在り方は、私たちの暮らしを見直すきっかけになるのではないでしょうか。

食べ物を自分で作ることによって「お金がないから食べていけない」という発想から「食べるものを作れたら、好きなことをして暮らしていける」という発想に転換することができるかもしれません。
自給農という暮らし方は、経済社会に疲弊した時、自分を支える拠り所となり、自分を守ることができるのではないかとよりたかさんは言います。

野菜はお金のためではなく、自分が食べるために作る・・・。
お金は使うと減るけれど、種は使うと増える。
よりたかさん曰く自然農法は「与える農業」。
与えるからこそ返してもらえるという循環がある・・・。

私も今年、よりたかさんの無肥料栽培連続セミナーに参加していますが、自給農の方法論だけでなく、畑を通して学んだ哲学を教えていただき、とても学ぶことが多いです。
そしてぜひ私が参加している期間中に、よりたかさんのお話会を風楽でもやりたいと思ってお願いしました。

以前、よりたかさんのお話会で聞いた言葉ですが、一言一言が心に残っています。
「モノを売るのではなく経験から得た知識を売る。知識を売ればさらに追求することになるので持続することができる」。

「現代人は実態のないもの(お金)を追いかけるあまり、本当に実態のあるものを失っていく。実態のないものの中でも経験、知恵、知識などは、本当に実態のあるもの(お金)に変えていった方がいい。それらは変えたからと言って減るものではないし、売り切れてなくなってしまうものでもない。むしろそこに豊かさが生まれる。そういうものに価値を見出す生き方をする。」

「自分を使い捨てにしない生き方をする・・・嫌な仕事を続けることも、ファーストフードを食べ続けることも、使い捨てのものを使うことも、自分を使い捨てにしていることと同じこと」。

仕事に追われて忙しく、自然の風に吹かれることもなく、疲れ果てて食事を作る暇もなく、コンビニご飯やインスタント食品をささっと食べて寝るだけ・・・・の生活を続けていたら、知らず知らずのうちに人は自分も他人も粗末に扱ってしまうのではないでしょうか。
衣食住、それぞれに人間的な暮らしがあってこそ、初めて人は人間的にも豊かに生きられるのだと思います。

今回のお話会が、暮らし方を考える時間になりますように。
まずは一粒の種を蒔くことから始めてみませんか?

【岡本よりたかプロフィール】
1958年福井県生まれ・無肥料栽培家・環境活動家・空水ビオファーム 代表・株式会社 岡本商店 代表取締役・たねのがっこう 主宰。
TVディレクター時代、取材を通して農業の環境や健康への破壊的ダメージを知り、また、ITエンジニア時代、効率化という名の非効率な経済社会のシステムを知り、40歳半ばで、社会に背を向け、山梨県北杜市に移住して山暮らしを始める。その後、自然農法を学び、それをヒントに、自分なりの農法を確立しながら農業に勤しむも、生活苦に陥る。しかし、そのお陰で、人は水と太陽と空気と種さえあれば生きていけるという真実に出会う事になる。それ以来、経済社会の不自然さを訴える講演活動を開始。当時、自家採種を禁じる遺伝子組換え種子の事も知り、世界を制するバイオテクノロジー企業への警告の意味で、SNSにて、種に関する情報発進も始める。現在は、岐阜県郡上市に再移住し、自家採種の大切さを訴えるセミナーや講演を開催しながら、生き苦しいこの世の中を生き抜くための手段としての、自然農法の普及にも努めている。無肥料栽培セミナーや講演活動は年間150日ほど、全国にて開催しており、その傍、6反の畑で農業も続けている。また、民間のシートバンクである「たねのがっこう」を主催し、農業スクールなども開催している。
※著書「種は誰のものか」(キラジェンヌ出版)・「無肥料栽培を実現する本」(マガジンランド)・野菜は小さい方を選びなさい」(フォレスト出版)・「不自然な食べものはいらない」(廣済堂出版) 内海聡、野口勲、岡本よりたか共著

◇日時:9月26日(火)
10:00開場 
10:30〜12:30 お話
12:30〜1400 お弁当&質問タイム
◇テーマ:「自給農という生き方」〜土と共に暮らす〜
◇参加費:4500円(オーガニックのお弁当&薬草茶付)
◇申し込み:メールでお願いします。 furaorganic@gmail.com 

*当日キャンセルは全額をご負担いただきますのでご了承ください。

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